乳幼児期(ホスピタリズム)

実の母親相手のような、甘えや愛情の欲求が、施設の介護者に対しては、相手が勤務のローテーションで変わって行くために、それを示す相手も定まらず、また職員は愛着行動の対象としてはなりにくく、愛情も独占できないために、次第に感情、情緒の表現を抑えるようになり、無関心、無感動、無表情になっていく。

また愛着行動の延長線で習得されていく語彙数や言語表現、コミュニケーション能力などの発達もかなりの遅れを呈するようになってくる。
このような乳幼児は、一見、おとなしくて良い子に見えることもあるため、注意が必要とされる(出典:大日本百科事典「育児」の項)。

もちろん、これにはジョン・ボウルビィらのいうような、母性的養育の剥奪といったメンタルな部分も働いていて、一概にホスピタリズムがすべての原因というわけにもいかない。しかし、乳幼児の健全な成長にとって乳幼児期の親子関係、特に母親との接触がかけがえのない程重要である、ということは明らかである。
update:2009年09月28日